原油相場 2008 1 3

 新年早々、原油相場で、1バレル100ドルというニュースが流れました。
もしかすると、100ドルは、単なる通過点となるかもしれません。
何しろ、今や、原油高は、アメリカの生命維持装置となっているからです。
(下記の「原油相場 2006 2 11」を参照)
 さらに、もうひとつ原油高となる原因があります。
それは、人口13億人の中国が、そして人口10億人のインドが、
欧米人のような生活を望む時、
エネルギーも食料も、世界的な危機が訪れるでしょう。
(下記の「原油 2004 2 12」を参照)

原油相場 oil price 2006 2 11
 アメリカでは、株式市場だけでなく、
一般の人までも、原油価格の高騰を嫌うでしょう。
 しかし、現在の状況では、原油価格が崩壊したら、
アメリカ経済も、崩壊するでしょう。
 アメリカ経済のポイントは、「ドル」と「財政赤字」です。
「強いドル」を維持し、「財政赤字による破綻」を避けなければならない。
 現在、基軸通貨は、ドルであり、
しかも、石油決済通貨も、ドルです。
 つまり、原油高の時代は、結果的に、
「強いドル」を維持し、「財政赤字による破綻」を避けることができるでしょう。
 石油決済通貨が、ドルならば、ドル相場を安定させることができ、
利便性を考えれば、オイルマネーの運用は、とりあえず、米国国債で運用するでしょう。
 そういうわけで、10年前のように原油価格が低迷すると、
アメリカ経済は、崩壊する可能性があるのです。
 また、原油高には、別の意味もあるでしょう。
それは、原油高によって、中国の覇権を牽制することができるのです。
中国は、日本のように、省エネルギー大国ではありません。
だから、原油高は、中国の覇権を抑制する効果があるかもしれません。
 もちろん、これらの見方は、あくまでも推定です。
しかし、こうした推定が正しければ、
アメリカ国民は、「原油高を放置している」として、
ブッシュ政権を批判することはできないでしょう。

原油 crude oil 2004 2 12

今日(2004年2月12日)の日本経済新聞には、このような記事があります。

「昨年の原油需要 中国、日本を抜く」

「専門家によると、『現在、中国の一人あたりの石油消費量は、日本の1割程度。
それが、世界平均である中南米並みになれば、
中国全体の消費量は、全欧州を上回る』と試算。

『一人あたり消費量が、現在の韓国の4割程度になった段階で、
全体の消費量が、アメリカを上回る』と分析する。」















































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